三角形の各辺の中点を通る円

三角形の各辺の中点を求め、その三点を通る円を描こう。[br]さらに、各辺から垂線を引いてみよう。[br]この円を9点円という。[br]この不思議な円の世界に浸ってみよう。

9点円の性質

外心と垂心を結んだ線(オイラー線)の真ん中に9点円の中心があります。 これまで確かめたように、外心と垂心は密接につながっています。 そして、重心もこの線の上にあります。

垂心と垂足三角形

Hは垂心。[br]△ABCの垂心は垂足三角形DEFの内心である。[br]△DEFの外接円は△ABCの九点円である。[br]これらのことは、三角形とその傍心三角形との間にも同様に成り立つ。[br]この図に補助円を書き加えながら、まずは内心になることを証明してみよう。
垂心と垂足三角形
9点円は垂足三角形の外接円である。

9点円の拡張(垂足円)

一点Dから各辺に垂線を下ろして、その垂足で円を作成すると辺と交わる点が出来る。[br]その3点から、垂線を上げると、一点で交わり、その点はDの等角共役点となる。[br]この円(垂足円)は、9点円の拡張になっている。[br]また、これを使って簡単に等角共役点が作図できる。[br]それぞれの垂線の足で三角形を作図すると、垂足三角形と中点三角形が同じモノだとわかる。

直極点

△ABCの頂点からDEに垂線を下し、その足から対辺にまた垂線を下せば、その3直線はまた一点に会する。この点を直線DEの直極点と言う。   Newberg 1875[br][br]点Iを右クリックして残像を選んで、Eを回転させてみよう。
DEを辺に重ねると、直極点は垂心になる。垂心を一般化したもの。Trianglecenter(A,B,C,3)=外心を作図し、Dを外心に重ねてEを回転させると、直極点は( )を描く。
証明
この定理は、「シュタイナーの垂線が一点で交わる条件」を使えば証明できる。
証明(幾何学大辞典より)

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