ブラとケットでブラケット?

このワークシートは[url=https://www.geogebra.org/m/twxxx3yq]Math by Code[/url]の一部です。[br][br]量子力学の表記のひとつにブラとケットがある。[br]今回は、ディラックのブラとケットの代数をみてみよう。[br][br]
1.ブラとケット
[b][size=150]<ブラとケットの内積がブラケット>[br][/size][/b]ベクトルの内積を表すための記号として、[br]状態関数φ[color=#0000ff]j(x)を[/color]列ベクトル[math]\left(\begin{matrix}d1\\d2\\.\\dj\\...\\.\\dn\\\end{matrix}\right)[/math][color=#0000ff]=[b]|φj>とかき、[/b]ケットという。[/color][br]観測のための関数φ[color=#0000ff]i*(x)を[/color]行ベクトル[math]\left(\begin{matrix}c1*,c2*,....ci*,...,cm*\end{matrix}\right)[/math][color=#0000ff]=[b]<[/b][/color][b]φ[/b][b]i|とかき、[/b][color=#0000ff]ブラという。[br][/color]ブラはケットベクトルの共役転置をして作れる。[br]そして、ブラとケットはつないだ[b][color=#0000ff]<φi | φj>[/color][/b]で、内積[b]<φi、φj>=∫φi*(x)φj(x) dx[/b]を表す。[br]ブラケットという。[br][br]さらに、演算子を使った内積もよく使う。[br][b][color=#0000ff]<φi | F | φj>[/color][/b]で、[b]<φi、Fφj>=∫φi*(x)Fφj(x) dx[/b]を表す。[b]<i | F | j >[/b]とかくこともある。[br](例)[br]物理量Oの期待値Oを演算子Pを使って表すのに、<O>=<ψ|P|ψ>=∫ψ*Pψdx[br]このように、読み書きすることをディラックさんが定めた。[br][br][b][size=150]<完全直交正規基底(CONS)を作ろう>[br][/size][br][color=#0000ff][size=150][size=100]量子力学の1つの演算子(行列)について固有値λiと固有ベクトル(固有関数)φiをあつめよう。[br][/size][/size][/color][/b]それを[b][color=#0000ff]正規化すると[/color][/b]、別の固有値の固有関数とは直交するから直交正規基底ができるね。[br]どんな状態ケット|f>も基底の線形結合で表すことができる。[br][b]|f>=c1|φ1>+[/b][b]c2|φ2>+…+[/b][b]cn|φn>=Σci|φi>[/b] ( ciをfの展開係数という。)[br]展開係数のi番目[b]ci=<φi, f>[/b]となる。[br]なぜなら、ブラ<φi|とケット|φi>の内積は、<φi, φj>=δijだから、ブラの番号iと一致する係数だけ[br]残るからだね。[br]すると、状態ケット|f>は言い換えができる。[br][b]|f[/b]>=Σ<φi, f>|φi>=Σ |φi><φi,f>=(Σ|φi><φi|)|f> [br]すると、Σ|ei><ei|が[b]|[/b]ψ>を不変にしていることがわかるね。[br]だから、^I=[b][color=#0000ff][size=200][size=150]|φi><φi|は恒等作用素といえるね。ケットブラと呼ぶ。[/size][/size][/color][/b][br][br]
2.演算子とケット
[b][size=150]<演算子とケット>[/size][/b][br]ブラケット表記で演算子を使ってみよう。[br]<i | j>=δij, Σ|i><i|=1とすると、n次の[b]完全な正規直交基底[/b]となり、{|i>}はCONSだね。[br][br]状態ψのi列ベクトル|ψ>をとりだすにはci=<i|ψ>=c[br]状態ψのi行ベクトル<ψ|をとりだすにはci*=<ψ|i>=#c(共役転置)[br]これらの内積は<ψ|ψ>=Σ<ψ|i><i|ψ>=#c・cで計算できる。[br]演算子Fによる状態ケットψへの作用は<i, Fj>|ψ>=<i|F|j><j|ψ>とかく。[br][br]すると、[br]状態ψに対して演算子Hを作用させても不変になるとき、[br][color=#0000ff][b]H[/b]|ψ>=[b]E[/b]|ψ>[br][/color]という式ができる。[br][br]これをΣでかこう。[br]Σ<i | H | j><j | ψ>=E<i | ψ>[br]これを行列とベクトルにすると、[br][b]行列×列ベクトルc=E・列ベクトルc[br][/b]となるので、[b]行列Hの固有値問題[/b]となるね。[br][br][b][size=150]<期待値>[br][/size][/b]状態ψのエネルギー期待値Eは、[br]右側の | ψ>で現在の状態を用意し、[br]演算子 H を作用させて各成分をエネルギー E_i 倍し[br]左側の<φi | でそれらを集計(内積)する。[br][color=#0000ff][b]<E>=Σ <ψ|φi> Ei <φi | ψ> = <ψ|H|ψ> [/b][/color]
3.CONSでブラケット
{Em}=1/√2π{....., exp(-i2θ), exp(-iθ), exp(0), exp(iθ), exp(i2θ),......}は正規直交関数だったね。[br]Emを使うと、[br]f(θ)=Σ a[sub]m [/sub][b]| Em>[/b]( m=[-∞、∞] )[br]のように[br]2π周期関数f(θ)が複素数三角関数の級数として表示できるということだね。[br][br][b][size=150]<フーリエ級数>[br][/size][/b]{Un(x)}=1/√π{1/√2, cosx ,sinx, cos2x, sin2x, ........} も正規直交する基底関数だ。(xが-π以上とπ未満)[br][br]f(x)=Σ a[sub]m [/sub][b]| Um> [/b]( m=[0、∞] )[br]のように2π周期関数f(x)がUnの級数として表示できる。[br][br]これがフーリエ級数だった。[br]フーリエ級数が[b][color=#0000ff]正規直交関数系(直交多項式)[/color]でできてることが、[br][color=#0000ff]フーリエ変換や微分方程式の解法[/color]に[/b]つながった。[br][color=#0000ff][b][size=150](例)[br][/size][/b][/color] フーリエ級数y=1・sinx+1/3 ・sin3x+ 1/5・sin5x は、[br] 3つの正規直交基底Fm={sin x, sin3x, sin5x}の一次結合。[br] [b](正規直交関数である理由)[/b][br] (sinx・sin3x)=(sin3x・sin5x)=(sin5x・sinx)=0[br] (sinx・sinx)=(sin3x・sin3x)=(sin5x・sin5x)=π。[br] ∫XYdx[ -π, π] は奇関数X×奇関数Y=奇関数の積分は原点対称で0になる。[br] X=mxとして、∫(sin X)[sup]2[/sup] dx=1/2 ∫(1- cos 2X) dx =1/2 ∫1 dx-1/2 ∫cos 2Xdx=1/2[x][-π,π] -0=π。[br][br]他にも[color=#0000ff][b]微分方程式の解法[/b][/color]につながる[b]正規直交関数系(直交多項式)の仲間[/b]がある。[br]それをさぐっていこう。[br][br][b][size=150]<ルジャンドル多項式>[br][br][/size][/b]ルジャンドルの微分方程式(1-x[sup]2[/sup])y''-2xy' +n(n+1)y=0 (N∍n)[br]この基本解の1つはn次多項式y=p_n(x)=1/(2[sup]n[/sup]・n!) (d/dx)[sup]n[/sup] [(x[sup]2[/sup]-1)[sup]n[/sup] ][sup][br][/sup]この多項式の関数ベクトルを{Pn}={p_n(x)}としよう。[br]これは区間[-1,1]で重み関数w(x)=1に対する直交多項式系だ。[br]このとき、[br]任意のn次多項式は{Pn}の一次結合で表示できる。[br][br]g(x)がn-1次多項式で[b]<Pn| g>[/b]=∫pn(x) g(x) w(x) dx=0から、[br]pn(x)とgは直交する。[br]g(x)がn次多項式で、g(x)がPn(x) (n=1からn-1)とw(x)と直交するなら、g(x)はP(n)の定数倍になる。[br]{Pn}のノルムはCn=2/(2n+1)なので、[br]∫1Pk(x)Pn(x) dx[-1,1]=Cn・δkn=if(k=n, Cn, 0)[br]{Un(x)}={1/Cn Pn(x)} (N∍n)で正規化された直交多項式系になるね。
[color=#9900ff][u][size=150]課題:フーリエ変換のイメージをgogebraで視覚化するにはどうしたらよいでしょうか。[br][/size][/u][/color][br]フーリエ変換は、f(t)という時間領域の非周期関数から、F(k)という周波数領域の連続関数への変換[br]だった。変換のイメージをつかむだけなら、f(t)が周期関数で、F(k)が離散値でもよいね。[br][br]たとえばノコギリ波の時間関数は、[br]para=Sequence(n)という自然数列に連動して、[br]sw(x)=Sum(Zip(((1)/(m)) sin(m f*2 π x) (-1)^(m+1),m,para))[br]これをグラフィックビューで表示する。[br][br]周波数の分布リストは、[br]saw=Sequence($point(k,(((-1)^(k+1))/(k))),k,1,n)[br]別のグラフィックビューで表示する。[br]これを上下に並べてみると、連動がよくかるね。[br][br]他の三角波、矩形波でも同様にできる。[br]それをスライダーをつけて、整数値を変化させることで、表示の切り替えができるね。[br]周波数の深さnを変えると、関数のSumの深さも点列の数も連動して変わえられるね。[br]深さを多くするということは、エネルギーの基底数をふやすということになるね。[br][br]詳しくは、アプレットの数式を見てください。[br][br]このアプレットで3つの波を切り替えてみましょう。[br][b]不連続性の代償(ギブス現象)[/b][br]矩形波や鋸歯状波のように「カクカクした」波を作ると高周波点列消えず「ツノ」が残る。[br]急激な変化(高エネルギー状態)の表現には、無限の基底が必要になるってことだ。[br][b]エネルギーの集中[/b][br]三角波では係数が 1/k^2で減衰するため、低周波の数点だけでほぼ元の形が再現されます。[br]これは「なめらかな物質の状態」は、低エネルギー基底だけで効率よく記述できるってことだね。[br]
フーリエ変換と周波数成分

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