経線の作図

経線を作図してみよう。
緯度1度の長さ
「地図を作った人びと」という本がある。[br]この中に、ヨーロッパ人が世界に乗り出していった経緯が書いてある。[br][br]幾つか理由があるのだけど、それは「地球を知りたい」という情熱。[br]例えば17世紀にニュートンが地球は回転楕円体をしているのではないかという仮説を出した。[br]それを確かめるには、緯度一度の長さを測らなければならない。[br]そういいう科学上の探求で、植民地を増やしていった面もあるという。[br][br]緯度は北極星の高度から求めることができる。[br]では経度はどうやって求めたら良いのだろうか?[br]

球面上の等角らせん

地球面上で、羅針盤を一定の角度にして進む航路(等角航路)はどういう曲線か? ちなみに大円航路と等角航路は全く異なる。角度は実測したもので近似値。
大航海時代の等角航路
この時代の航海で、目的地に行くために一番簡単な方法は、[br]北極に対して一定の角度で進む方法である。[br]羅針盤を見て角度を変えないように進めばいい。[br][br]これは、昆虫が月あかりに対して進路を決めているのと同じ。[br]昆虫は近いあかりだと、等角らせんを描きながらそのあかりに到達する。[br]この船も等角らせんを描きながらやがて北極に到達する。[br][br]この等角らせんを描くのにとても苦労した。[br]λ=π/2-exp(aθ)[br][br]x=cosλ・cosθ[br]y=cosλ・sinθ[br]z=sinλ[br][br]これはCと結んだ直線が等角なので、経線との角度が等角の場合を考慮する必要がある。[br]それは、[br]λ=sin⁻¹(tanh(t))[br][br]x=cosλ・cos(t 角度)[br]y=cosλ・sin(t 角度)[br]z=sinλ[br][br]となる。[br]
上の式の等角らせんの角度。上の図と違います。

立体射影の等角写像

Bからlを通る直線(平面)へのCの射影は等角になることの初等的な証明。

舟形多円錐図法

青い円を球だとします。[br]この船形を糊付けしていくと地球儀ができます。[br]船形の曲線はcosカーブです。[br]その理由は⇒[url=http://hamaguri.sakura.ne.jp/funagatasin.html]サインカーブになるわけ[/url]

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