完全四角形(四辺形)
三角形の各辺を延長して直線にした三角形の方が一般的であると同様に、四角形の各辺を延長して直線にすると、さらに大きな構造が現われる。 この構造全体を完全四角形(四辺形)という。 ABCDをその頂点、EFGを対頂点、それらを通る一双の直線を対辺という。 この四角形は4つの完全三角形からできている。その三角形とは? |
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ニュートン線
完全四辺形の3つの対角線の中点は一直線上にある。[br](1685ニュートン)
こんな性質もある。3円は一点で会する。
平行四辺形を利用して証明する方法。余形の定理を使う。
面積を利用して証明する方法。△BFI=▢ADHE/4=△IFCという定理がある。
ミケル・スタイナー点
完全四角形でミケル・スタイナー点を作図。4つの円は一点で交わる。3-2は4つの外心と3のミケル点が同一円周上にある。他のミケル点でも確かめてみよう。外心のコマンドはTriangleCenter(A, D, F, 3)。
4円が一点で交わることは内接四角形の定理を用いて簡単に証明できる。円と円の交点をMとする。▢ABFMが内接四角形であることを示す。
4円の中心が同一円周上にあることを示す。証明の筋道はナビゲーションを戻して、一つひとつ確かめながらたどってみよう。後はMがこの円周上にあることを示す。
点Mが円Kの円周上にあることを示すために、まず△GMEと△HMBが相似であることを示す。
不思議なことを発見した。BEとDFの垂直二等分線の交点はこの円周上にある。なぜだろう?
完全四角形の外接円
KIを結んでみよう。
円に内接する完全四角形のGHを直径とする円は、その外接円に直交する。[br]KIを結ぶと、AK⊥KI。[br]これを証明してみよう。
証明のGeoGebraシート
[url=https://www.geogebra.org/m/kasjde7w]円に内接する完全四角形のミケル点 – GeoGebra[/url]
ジーマンの定理
完全四辺形の一つの辺が他の3辺の作る三角形のオイラー線に平行であるならば、残りの辺についても同様のことが成り立つ。[br](ジーマン1900)