二つの円の関係は?
この二つの円は同じもので、[b]9点円[/b]という。[br]三角形ABCにおいて、各辺の中点と垂線の足とその中点の9点は同一円周上にあって、その中心NはOHの中点で、半径はR/2である。
デルトイドのメタモルフォーゼ
外心を中心とする円の半径を変えると、その直極点の軌跡は変化する。
メタモルフォーゼ
外接円 → 半径を小さくする → 半径0[br]デルトイド → 三つ葉(二重円) → 9点円[br][br]この変形には感動。[br]デルトイドが9点円になるということだ。[br][br]外接円の接線の直極点はデルトイドを描く。[br]外心を中心とする円の半径をだんだん小さくする。[br]半径を0にする・・・つまり、1点を回転する直線は半径0の円の接線と考えることができる。[br]こうやって半径を変えるということはgを変えることであり、[br]このデルトイドの式から三つ葉(二重円)や円(二重円が重なった円)が出てくることがわかる。[br]mが0の時、この式は円の式になる。[br]さらに、[br]デルトイドの半径=9点円の半径+外接円の半径となることを確かめてみよう。[br][br]なお、Locusは使わずに式を直接求めたので、円になる理由がよくわかる。
九点円はデルトイドの内接円。三角形に対する内接円に対応する。とすると、デルトイドは三角形の普遍形みたいなもの。
外心と内心を結んだ線と直極点楕円
Wが「直極点楕円」をつくる直線の中心。Wを内心と外心を結んだ線上に置いてみる。Wを動かして「直極点楕円」の変化を見てみよう。フォイエルバッハ点で不動である。フォイエルバッハ点とは九点円と内接円の接点のこと。とすると、直線で不動な点が見つかるのではないか。
不動点があるわけ
最初不思議に思ったけど、よく考えてみれば当たり前。[br]まず、外心を通る線だから、外心の時は九点円となる。[br]この時、点Wの直極点はWを通る直線だから、[br]ちょうど「外心と内心を通る直線」と同じ方向の直線がある。[br]その直極点は九点円の時と変わらないので不動点となる。[br][br]ここで不思議なのは[b]「外心と内心を結んだ直線」の直極点がフォイエルバッハ点となる[/b]ことだ。[br][br]
垂足円と内接円と「直極点楕円」Dは「直極点楕円」の中心。Dから垂線をひいて垂足円をつくるとIで内接円になる。直極点楕円と垂足円が辺で一致するのは直極点の作図からわかる。
不動点がフォイエルバッハ点であることの説明
Dの垂足円とDの「直極点楕円」は不動点を持つ。[br]Dを外心Oにもっていくと垂足円は九点円になる。[br]Dを内心Iにもっていくと垂足円は内接円になる。[br]外接円と内接円の共通な点はフォイエルバッハ点だけ。[br]よって、この不動点はフォイエルバッハ点である。